ミニキャブ エアコン風出ない点検
依頼
お客様から「エアコンが出ないので点検して欲しい」との事
結果
ブロワファンモーターのリレー故障でそもそもファンが回っていなかった
考察
1.「エアコンが出ない」との事なのでガス漏れもしくはコンプレッサーの故障
2.そもそも風が出ない可能性があるのでファンモーターの故障もしくは配線の断線、スイッチの故障
過程
1.症状の確認
エアコンのスイッチはマニュアルエアコン、a/cスイッチを押してもボタン点灯せず風も出てこない。
a/cスイッチoffなど色々試したが風が出てこないのでまずは考察2の方向で診断を進める事にした。
2.点検
エアコンのスイッチを外してカプラ(車体側)の通電確認をした所電気は来ていなかった。
取り外したスイッチも点検し故障していないことを確認。
ファンモーターのカプラを外して通電確認した所電気が来てないことを確認した。テスターのアースが取れてない、ブロワモーター自体の故障の可能性も視野に入れる。
ヒューズの確認をしたところ切れているヒューズはなかった(取り外して目視確認)為リレーの故障に行き着いた。
代車のリレーを拝借して取り換えたところブロワモーター、スイッチも正常に動作する故障はないと判断しリレーの故障と判断した。
最後にエアコンガスが入っていることを確認し漏れがないと判断し診断終了。
原理
4ピンになっておりイグニッションスイッチがオンになると電気(低電流)が2ピン(判別のためAと記載)に流れる。
この時Aに流れた電流によってコイルが磁化し残りの2ピン(B)のスイッチをオンにしBに電流(大電流)を流す。
イグニッションスイッチをオフにするとAのコイルは磁力を失いBスイッチもオフになる。
必要性
比較的大きな電気を流す為配線内に熱がこもりやすく焼損しやすくなる。そのため配線の長さを極力短くする事で故障率、消費電力を下げ焼損による人への感電を防ぐことが出来る。